
社員有志による「商品開発チーム」結成
コロナ禍による売上減少という厳しい状況の中、社員自身が「自分たちの技術で新しい挑戦をしたい」と声を上げ、会社もその意欲を後押ししました。異なる部署から集まった有志が商品開発チームを結成。
社内技術・設備の共有と可能性検討
企画段階はまさに白紙からのスタートでした。どんな商品を生み出すのか、明確な形は何ひとつ決まっていませんでしたが、チームは自社が持つ技術や設備を一つひとつ丁寧に洗い出し、可能性を探りました。その過程で「こんなことができるのではないか」「従来の枠を超えて挑戦してみよう」といった自由な発想が次々と飛び出し、活発なブレインストーミングが繰り返されました。
部署の垣根を越えた議論は、社員一人ひとりの熱意を結集し、これまでにない新しい価値を生み出すための土台となっていきました。
アイデア出しや市場調査を経て企画決定
アイデア出しや話し合いを重ねる中で、市場調査にも積極的に取り組みました。実際にキャンプ場へ足を運び、使う立場に立って体験することで、机上では得られない発見や気づきを取り入れることができました。
そうした現場でのリアルな視点を企画に反映することで、より実用的で長く愛される製品づくりへとつながっています。
試作とCAD設計を繰り返し製品化
製品デザインでは、試作と検証を何度も繰り返し、細部に至るまで最適な形状や機能を追求しました。さらにCADを活用した精密な設計・加工プロセスにより、高い精度と品質を確保。耐久性にも優れた製品に仕上げています。こうして試作と検証を重ね、シンプルで長く使える「バイオエタノールランプ」が完成しました。
PR活動、展示会出展、ネット販売開始
製品完成後は、メンバーが中心となってPR動画の制作や展示会への出展など、さまざまなプロモーション活動を行っています。
ネットショップやSNSも活用し、写真や紹介記事を通して製品の魅力を伝える取り組みも積極的に進めています。
こうした活動は、社員が楽しみながら挑戦できる山本工業の取り組みのひとつです。